以下の項目に該当する方は要注意です
- 食後に胃がもたれるようになった
- みぞおち付近が痛むことがある(心窩部痛)
- 胃の調子がよくない
- 胃の違和感を感じる
上記のような症状でお困りの方は機能性ディスペプシアの疑いがあります。胃の不調のことなら当院の消化器専門外来までご相談ください。当院への診察予約はネットからでも承っておりますので、お気軽にご活用くださいませ。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00-13:00 | ● | ● | ● | / | ● | ● | / | / |
14:00-16:00(検査優先) | ● | ● | ● | / | ● | ● | / | / |
16:00-18:00 | ● | ● | ● | / | ● | ● | / | / |
機能性ディスペプシア
dyspepsia
dyspepsia
上記のような症状でお困りの方は機能性ディスペプシアの疑いがあります。胃の不調のことなら当院の消化器専門外来までご相談ください。当院への診察予約はネットからでも承っておりますので、お気軽にご活用くださいませ。
機能性ディスペプシアとは、消化管に潰瘍やがんなどの病変が特に認められないにもかかわらず、胃もたれ、胃痛、胃の不快感をはじめとした消化器症状が慢性的にみられる病気を言います。機能性ディスペプシアは胃がんのように、命に関わるような怖い病気ではないですが、胃の不調が長期的に続いて行くので生活の質(QOL)が低下してしまいます。
機能性ディスペプシアの発症には、蠕動運動の異常、神経系の異常(知覚過敏)、精神的なストレスをはじめとした様々な要因が関わっていると考えられています。
消化管の食べ物を体外に出そうとする運動を蠕動運動と言いますが、この蠕動運動が鈍くなり、胃の中にある食べ物を小腸や大腸へスムーズに運べなくなると消化器症状がみられるようになります。その際、嘔吐、胃もたれ、胃痛などの症状がみられます。
お腹いっぱいにご飯を食べても、特には痛みを感じることは無いかと思います。神経系の異常で胃の粘膜が知覚過敏状態となると、お腹一杯でなくても食べ物が胃に運ばれるだけでみぞおちの痛み(心窩部痛)を感じることがあります。
精神的なストレスも機能性ディスペプシアの発症に関わっていると考えられています。ストレスによって胃腸の働きがうまくいかなくなることによって様々な胃腸の症状が出現します。
機能性ディスペプシアでみられる症状は下記のように「食後愁訴症候群」「心窩部痛症候群」の2つに分類されます。
食後愁訴症候群では食事の後に症状がみられます。具体的な症状は、食後の胃もたれ、少量でもすぐに満腹に感じる、嘔気・嘔吐などの症状がみられます。
心窩部痛症候群では食事の有無は関係なく症状がみられます。具体的な症状は、みぞおち付近の痛み( 心窩部痛 )、みぞおち付近が焼けるような熱く感じる(心窩部灼熱感)がみられます。
機能性ディスペプシアの診断は、除外診断といって器質的な異常(胃がん、大腸がん、食道がん、胃潰瘍や十二指腸潰瘍など)がないにもかかわらず症状があるというのが診断要件の一つになっています。問診や診察などである程度診断することはできますが、きちんと診断するためには以下のような検査が必要です。
胃カメラ検査では食道や胃、十二指腸の観察が可能となります。胃潰瘍や、十二指腸潰瘍、胃がん、食道がんなど他の異常所見が認められた場合はその治療を実施します。当院では検査を受けられる皆様が快適に受けていただけけるよう様々な工夫を行っています。胃カメラ検査については以下のリンクをクリックしてご覧ください。
超音波検査では、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓などに異常があるかどうかを調べます。身体には全く負担のない検査で痛みも全くありません。詳しく観察するためには絶食での検査が必要です。
機能性ディスペプシアの治療は、食事療法や運動療法をはじめとするライフスタイルの改善からはじまります。自律神経が乱れるような生活習慣(睡眠不足、過労など)を避ける、ストレスをためすぎないよう心がけることも重要です。それでも症状が改善しない場合は、医師による薬物療法が用いられます。
薬物療法では生じている症状や原因に応じて、上記のようなお薬を処方します。お薬を飲んでも症状が改善しない場合は、抗うつ薬や抗不安薬を処方する場合もあります。
当院の消化器専門外来では、機能性ディスペプシアの診察・検査を行っています。機能性ディスペプシアは胃もたれ、胃痛、胃の不調・違和感など、比較的よくみられる症状が多いです。
機能性ディスペプシアでみられる症状(胃もたれ、胃の不快感など)は胃がんや食道がんの初発症状と同じことがあります。一度は胃カメラ検査を受けて背景に悪性疾患が隠れていないかしっかりと調べましょう。